英語を使って仕事をするということ

英語を少し話せるようになると、それを活かして仕事が出来ないものかと
考える人は多いと思う。

かくいう私も39歳の時、「英語を使った仕事がしたい」と
大胆にも誰もが安定していると考える企業を早期退職した。

その当時の私のTOEICは500点ぐらいだったので
今から思うと大胆な決断をしたものだと思う(^_^;)

今の私がその状況をみたら、
「そんなん無理だからやめときー」と言うであろう。
無知とは本当に幸せなものである。

でも最近気づいたことは、
「その時ふわ~っとだが描いていた思いは

 叶っている」ということ。

英語を使った仕事、たくさんの外国人と接する仕事、
そして英語のコーチングどれも現在携わっていることである。

会社を辞めた時には、まず英語力を上げることに必死だったが、
思うようにあがらず、その当時、私と同じような立場の人も廻りにいなかったので
聞く人もなく・・ただ無我夢中で自分のやり方で頑張っていたように思う。

今になって気づくことは、英語力を上げよう、
TOEICのスコアをあげようと思ってもあがらないということ。
上げるのではなく、気がついたら上がっていたという感じだ(^.^)

 

長年思い描いていた「カナダに住む」という夢が叶ったとき、カナダに住むことが
私の思いであって、「英語力を上げる」ことは二の次だった。

カナダの大自然に囲まれ、たくさんの人と出会い、なんだか隠れていた遺伝子が
ONになった気分だった(*^_^*)

 

そして帰国した時には、これまで英語を勉強してきた教材のほとんどを捨てた。

英語を勉強することが無意味とは言わないが、
ほとんどの日本人は、最初は「英語が思うように話せるようになりたい」
という目的があったのに、知らず知らずのうちに
その目的のために英語を勉強すること(手段)が
目的になってしまいがちである。

それは長年私たちが受けてきた学校教育等の環境も関係するので
仕方のない話だが、自分が「そうだったんだ」と気づけば、いつでもそれは
方向転換できる。

今はどうすれば英語力があがるかがわかるので、
それを少しでも多くの方にコーチングしているが、
英語に限らず、思いを実現するには
その過程を過程と思わないぐらい楽しむことである

英語力をあげるのに一番大事なこと・・それは「楽しむ」こと。

今、世の中は英語ブームというか
「英語を話せないとこれから取り残されるよ~」的なことが言われているが、
私はそんな言葉に惑わされないでほしいと思う。
人それぞれ好きなことは違うし、
英語を聞くだけで拒否反応を示すような人は
別に無理に英語を話す必要はない。

サッカーの好きな子供に無理やり、
「今は野球がブームだからやりなさい」と
言っているようなものだからだ。

今、英語を学んでいる人は今一度
「英語を使ってどんな楽しいことをしたいか?」
を考えてみるのもよいと思う。

そんなことは言ってられない、
会社で強制的にTOEICの点数をあげないといけない
という人もいると思うが、そんな中でも「自分が一番楽しく感じられる方法」で

英語を上達させることを考えることが近道だと私は思う。

ともあれ英語を使って仕事をしたいと思っている人は、あきらめず、その熱い想いを
持ち続け英語を上達させることを楽しんでほしいと思う(^.^)