しばらく絵を描くことをしていなかったが、オランダに来てまた描きたくなった。
違う環境にいると、日常で感じることも変わってくるせいか、
自分の中に湧き出てくる感情というかその空気を出したくなってくるのだ。
なので、日本で描くものとはまた違った感じになった。
オランダに来る前、本屋さんでゴッホのことを描いた
「たゆたえども沈まず」(原田マハ著)という小説に目がいって、
オランダについてからゆっくり読んだ。
そのこともあってか、自分を表現するということが無性にしたくなったのだ。
そして読み終わったあと、ゴッホの絵をいろいろ見たくなった。
せっかくオランダにいるのだからとゴッホ展に行きたかったが、
今回はチャンスがなかった。
ちょうど日本に来てるらしいので立ち寄ってみたいなと思う(^.^)
私は美術館にいって絵画を鑑賞するとかにあまり興味がなかったが、
この小説を読んでからゴッホという人物にすごく興味を持った。
絵画というのはそれにこめられた作者のすべてが表現されたものであり、
それが受け取り手によって感じ方もちがって、本当に深いものなんだとということがわかるとすごく観たくなったのだ。
そしてそれぞれの人が自分の好きな形(絵、文章、歌、詩、音楽などなど)で表現することによって、観る人、聞く人にそれぞれ違った感情を湧き出させるというのはなんてすばらしいことなんだろうと思う。
それは人から人に対して直接伝わらないことが、その媒体を通して言葉で表現する以上のものが通じ合えるというのだから
・・・それがアートの醍醐味なんだろう。
これから絵画を見る観点が変わってきそうである(^^♪