キャンモアを旅立つことを決意~その12~

キャンモアで生活してから1か月たったとき、

自分の中で、このままここで就活を続けていいものだろうか・・・

という思いが出てきた。

 

いろいろな方法で、ワークビザをサポートしてくれる会社を探し、

数ケ所、面接までこぎつけたが、ビザの段階で断られてしまう。

いろいろ考えた末、キャンモアを離れることにした。

 

キャンモアはとても小さなかわいい町で、私はカナダに住むなら

自然の多いところと思っていたので、バンフ、レイクルイーズ、キャンモアと

点々としたが、どこもちょっと歩けば、山や川があり自然がいっぱいの素敵な町だった。

 

この時点でも私は日本へ帰ることはまったく考えていなかった。

そしてバンクーバーに移ることに決めた。

なぜバンクーバーだったかというと

もしそこでダメなら、日本へ帰ろうと思っていたので、

帰り道に寄るという気持ちで行けたからだ。

 

そしてバンクーバーは

観光でも何度も訪れているので、知っている人はいないが、

その町を知っているというだけで気が楽だったし、

仕事の面でもいろいろなチャンスがあるかもしれないと思ったのである。

 

キャンモアでお世話になった、というより本当にいろいろな面でサポートしてくれたJさんご夫妻、

そしてカナダに来てからずーーーーとお世話になりっぱなしで、

職場からの脱走(笑)までも手伝ってくれたクマさんと別れなければならないのは

すごくさみしかったし、また一人で一からスタートというのはやはり心細かった。

でもその時はなぜか力がムクムクと出てきて、

「せっかくカナダに来れたんだから、当初の目的とは違っても、

思いっきりカナダを楽しもう~!」という気持ちに切り替わった。

そしてカルガリー空港でクマさんと別れて、バンクーバーへと旅立った。

 

それからの素敵な出会いと、素晴らしい経験をさせてくれたバンクーバーという町~

その時は知るよしもなかったが、まだ見ぬ世界にウキウキしていた(^^)/

 

                     ~つづく~