いよいよカナダへ出発となったとき、
どうしても知らせておきたい人がいた。
その人は、私がカナダのプリンスエドワード島に10日間の休暇で行ったとき
バンクーバーまでの飛行機内で隣に座った40代の男性である。
会話の中で、その方がこれからカナダに移住する、しかも奥様とお子様を連れて・・
というのを聞いて、私の中では「ワオ~っ」といういわんばかりの感動だった。
その時、すでに数回カナダに行っており、「いつかは住んでみたい」と思っていた
私には、それを実際に行動している人だったからだ。
バンクーバーまでの10時間あまりの飛行時間中、
私たちは一睡もせず、ずーーーーーっしゃべりまくっていた(笑)
どうして、移住することになったのか、なぜ家族総出で行くことになったのか・・など
空港についても話が途切れることはなかった(^.^)
そしてメールアドレスを交換し、バンクーバー空港で、お互いの夢がかなうように祈って別れた。
その男性、仮に名前をくまさんにしておこう。(イメージがそんな感じなので(^.^))
そのくまさんとの出会いから、私がカナダに行くことになった時
ほぼ10年はたっていた。私はどうしても「やっとカナダに住めるようになったよ~」と
くまさんに知らせたかったのだが、そのころいただいたメールアドレスには連絡がつかず
どうにかこうにかでやっとくまさんに連絡がついた。
飛行機で出会ったとき、くまさんはウイニペグというカナダの中央部に住むと言っていたので、
会うことはできないとわかっていたが、
くまさんの話を聞いてますますカナダへの思いが高まり
夢がかなえられたことをどうしても伝えたかったのである。
くまさんはもちろん自分のことのように喜んでくれ、
そして驚いたことに、いろいろな事情によって
カルガリーに移動したとのこと。
私はびっくりしまくった!
というのは私の今度のカナダの勤め先はバンフなので、
カルガリー空港に到着することになっていたからだ。
何という偶然なんだろう~!神様ありがとう~!という感じである。
個人で行く心づもりはできていたものの、生まれてこのかた一人暮らしもしたことのない
私にとって、期待と不安のいりまじったなんともいえない気持があったからだ。
そしてくまさんはもちろんのこと、カルガリー空港まで迎えにきてくれることになり
10年ぐらいぶりの再会となったのである。
このくまさんがまた、これからのカナダの珍道中、
私を助けてくれる「お助けくまさん」となってくれたのである。
~つづく~